四川省観光、春に向けて動き出す蒸気機関車！

2025/03/14 11:59

四川省の犍為県では現在でも、なお、旧式の蒸気機関車「嘉陽小列車」の運行が続いており、このほど観光シーズンのピークを迎えた。名を聞きつけた大勢の観光客が国内外からこの「小列車」に集まり、春に向けて動き出している。

嘉陽の蒸気機関車は、楽山市の犍為県城西20キロのところにあり、1958年に建設された芭石鉄道は全長19.8キロである。世界で唯一正常な運行者の旅客輸送が狭い蒸気列車で、犍為県の石渓鎮と芭溝鎮躍進橋の間、往復。

現在世界的にも少なくなっている今も運行し続けている蒸気機関車で、石炭を足し、ブレーキをかけ、進行方向の変更まで、全て昔ながらの手動となっている。「嘉陽小列車」は旧式のナローゲージの蒸気機関車で、今でもなお石炭投入、ブレーキ制御、ポイント切りかえなどを当時のまま手動で行っている。ゲージは76センチ2ミリで一般的なゲージの半分しかないため、「ミニレール」の列車とも呼ばれている。

1990代初頭、芭蕉溝の古い炭鉱地の石炭が徐々に枯渇し、小列車も旅客輸送にシフトし始めた。2006年4月、嘉陽小列車は政府によって工業遺産の形で文化財として保護されたあと、現地では、文化観光資源を発掘し、石炭に付随する産業、観光業など共同開発の道を模索し、供給側改革を通して発展を求めてきた。2018年、嘉陽小列車の観光客数は延べ14万人にも達した。

嘉陽小列車は、いままで、運行している狭軌道列車をとして、ゲージは国家標準列車のゲージより半分少ない。この嘉陽小列車は、往復、約２時間ほど。嘉陽小列車の経由する観光スポットは蜜蜂岩、段家湾、老鹰嘴、菜仔壩などがある。毎年の3～4月、鉄道沿線には菜の花の美しい景色が魅力的で、7～8月なら向日葵の花の海が見える。嘉陽小列車は焦壩のあたり、いろいろ演出ジェットショーがあり、場面が迫力がり、鉄道文化と田園風景も体験できる。

嘉陽の蒸気機関車は、中国でまだ正常に運行している旅客用の「小列車」だけだ。蒸気機関車には、「工業産業革命の活きた化石」、「産業革命の絶版景観」、貴重な文化財宝として知られている。観光地は国家AAAA級観光地で、中国鉄道博物館、四川省科学普及体験基地などがある。

3月10日、四川犍為、嘉陽列車が段家湾菜の花海を横断している。一面に植えられた菜の花が開花のピークを迎えている。濃淡や色合いが異なる菜の花が咲き乱れる様子は、春の日差しを受け、その美しさを増している。ここ数日、有名な狭軌道蒸気列車が金色の菜の花の海を行き来して、春日絵巻を描き、八方観光客を誘致して花見を楽しんでいる。